8.11沖縄県民大会 ~ 東清二教授 (防衛局環境監視等委員会元副委員長) の力強いメッセージ「私は翁長知事の埋め立て承認撤回を支持します !」
県民はあきらめない ! 辺野古新基地建設断念を求める8.11沖縄県民大会、
7万人の参加です !
生前の翁長知事のあいさつや、翁長知事が息子の翁長雄治那覇市議に常々言われていた言葉もスピーチの中で紹介され、胸をうちました。
沖縄は試練の連続だ。しかし、一度もウチナーンチュとしての誇りを捨てることなく闘い続けてきた。ウチナーンチュが心を一つにして闘うときにはおまえが想像するよりもはるかに大きな力になる」
それぞれが県民の声を力強く代弁しましたが、もう一つここに記録したいのは、生物学者で琉球大学名誉教授の東清二教授の、学者としての信念をかけた言葉です !
卑怯で卑劣で最低な防衛官僚の一端が、とってもわかりやすいです。このメッセージが読み上げられた時の、防衛局に対する、会場の人々の、ため息と怒りの声が怒涛のようでした。
防衛局、「取材拒否」を要求 辞任の環境監視委員に | 女性自身
東教授は、辺野古新基地建設を作らないために、研究者として何か貢献できるかもしれないという思いから、沖縄防衛局が設置した環境監視等検討委員になりました。
ところが、入ってみると、環境監視委員とは名ばかりで、そのメンバーも組織の在り方も、まったく基地建設ありきの組織でしかなく、最終的に東教授は辞任を表明、ところが防衛局はそれすらもさまざまなやりかたで先延ばしにしたり口止めしようとしたりしました。
しかし、東教授はそのことをすべて公表し、告発の声をあげられました。学問の英知によって生きる、ほんものの学者のなかの学者だとおもいます。
その東教授は、今回の県民大会に参加はかないませんでしたが、会場で教授のメッセージが読み上げられました。それをここに記録したいと思います。
琉球大学 東清二 名誉教授からのメッセージ
私は2014年4月から沖縄防衛局が設置した環境監視等委員会の副委員長を勤めていましたが、今年4月に正式に辞職が認められました。
最初は環境監視等委員会でちゃんとした監視ができると期待していました。
それで埋立区域を含めて海がめの産卵場とジュゴンの食草であるアマモなど海藻の分布と密度、ジュゴンが何頭いるのかどれくらいの頻度で来ているのかなど、調査を依頼したのです。が、全然返事が来ない。
何も調べていないのです。
委員会での発言の確認も、
第一回のあとは、ありました。
しかしその後は、議事録ができてくるたびに全然違う。発言をしてもこちらの要求などは書いていない。
委員会で藻場の問題も話しましたが、それは議事録には載らない。
防衛省は自分たちの都合の悪いことは議事録に載せないのです。
委員の意見を聴いてそれを守るのが、防衛省のはずなのに自分たちに都合の悪いことは一切書かないで、都合のいいことだけ書いて、それを守っていくだけなんです。
そんな委員会は意味がありません。
県外からの委員には沖縄のことはわからないんです。沖縄に来てはじめて珊瑚を見た人もいたんじゃないでしょうか。
とにかく委員会で何を言っても、開発一点張りで、珊瑚のことだけは答えてもそれ以外のことはまともに答えない。
海藻藻場のことなどは見ないことにしよう、聞かないことにしよう。工事ありきで、他の意見は聞かない。
環境監視と言いながら、工事を続けるため、何らかの了解を得るための委員会だと防衛省は思っているようです。
工事を継続させることに関係ないことには耳を貸さないという態度、これでは意味がない、何のための委員かということで、私は2015年3月に辞めると事務局に伝えました。
沖縄防衛局からは、「この件で取材があれば、事務局に聞いてくれと答えなさい」(註・口止め) と言われました。
辺野古大浦湾の環境は優れています。とくに藻場はすごい。あんなに広い藻場は他にありません。
JAPANGIVING 潜水調査で海草藻場に残されたジュゴンの食み跡を探す
絶滅危惧種のジュゴン、沖縄で繁殖成功の可能性! 子どものジュゴンの新たな目撃情報。 - 日本自然保護協会
これを埋め立てるのは自然破壊そのものです。
沖縄本島の山を崩して埋土を持ってくるのも自然破壊です。
辺野古大浦湾の埋立はやめさせることです。
中止すべきです。
沖縄にはもうこれ以上軍用基地はいらないのです。
慰霊の日の翁長知事の発言には本当に感激いたしました。
私は、
翁長知事の
埋立承認撤回を支持します !
8月11日、県民7万人の、辺野古新基地 No !
なぜ、東教授が沖縄防衛局の環境監視等委員会に入ったのか、それは米軍のアセスに研究者として参加したとき、そのアセスの結果に従って、米軍は計画を中止させた、その経験によるものでした。でも、日本政府の環境調査への姿勢は全く異なるものでした。
こんな違法状態で工事を続けていいわけがないです。政府は辺野古新基地建設に反対する沢山の研究者たちの声に耳を傾けてください !!!
辺野古新基地建設へお墨付きの場だった ~ 防衛局環境監視委員の辞任表明
琉球大名誉教授 東 清二氏語る ~ 自然を残すには、戦争と基地は絶対だめ”
2015年3月20日(金)
「沖縄の自然保護に役立つなら」と環境監視等検討委員会副委員長についたという東氏。しかし、昨年4月の第1回協議に出席し、沖縄防衛局の説明、メンバーの構成に強い疑問を感じたといいます。
「あのきれいな海を本土などから運んだ砂利で埋め立てて辺野古に新たな米軍基地をつくることへの賛否を抜きに、ただ工事へのゴーサインを出すためのお墨付きの場であること。本土からの関係者はおそらく一度も沖縄の環境調査の経験もない『専門家』ばかりで、とうてい沖縄の意見は通らない、と考えた」
東氏は、与那国島だけに生息する世界最大のガ、ヨナグニサンの人工飼育に取り組み、ヤンバルテナガコガネの発見と国の天然記念物指定に関わるなど琉球の昆虫目録などを精力的に執筆してきた県内昆虫学の第一人者です。
海兵隊北部訓練場などの環境調査に米軍からの要請で米国科学者とともに参加してきました。
「米軍は、環境破壊につながるという結論にそって計画を中止した。今回の監視もそうした経験から環境破壊防止に役立つと考えたが、それは違った」
その実感に拍車をかけたのが、辺野古の海にコンクリートブロックを投下、サンゴ礁を破壊する掘削調査に抗議する県民への国 (海上保安庁) の暴力的な強制排除。沖縄県知事選、総選挙が示した「新基地ノー」の民意を無視した日本政府の「強引な姿勢」(東氏)でした。
石垣島出身の東氏は小学5年生のときに白保の海岸で母親と馬で移動中に米軍艦載機グラマン2機に襲われました。
「びっくりした馬が1キロほど走りやっと林に逃げ込み難を逃れた」
日本軍の命令で於茂登岳(おもとだけ)に強制疎開させられて感染したマラリア。「高熱と悪寒で意識不明になった」など「戦争にさんざん苦しめられた」。
「この小さな島の豊かな自然を後世に残すためには、戦争と基地は絶対だめだ」との信念を持つ東氏。
「面積が小さいと、少しの破壊でも他への影響が大きく、距離が近いほど大きい。新基地がつくられれば沖縄の豊かな自然ははかりしれない打撃をうけて、どんどん破壊されていくにちがいない」