2018年7月19日 辺野古の海が閉め切られた日 ~ この時の海と空を決して忘れない
午前8時30分、
辺野古の浜にカヌーを並べていた。
朝から通り雨が通過する。
厚い雲がちぎれるように上空を飛んでいく。
波は荒れていた。
今月三個めの台風が接近していたからだ。
12艇のカヌーと2隻の抗議船で、辺野古崎に向かう。
荒れていても、手が染まりそうなくらい透き通ったコバルトブルーの海だった。
辺野古崎は、今日で護岸が閉め切られてしまう。
砕石の投下はすでに始まっていた。
抗議に向かうため、カヌーでフロートを越える。
すぐにライフジャケットを着た海上保安官が、ゴムボートから海に飛び込んでくる。カヌーを捕まえるために。
マンツーマンで自分についた海保の若者は、今日から辺野古に来たという。
うちなーんちゅね?ときくと、
うなづいた。
サングラス越しでも、まだ眼が澄んでいるのが見えた。
よんなーよんなー(ゆっくり)やったらいいさ、と言うと、お互い少し笑った。
辺野古の浜まで、海保のゴムボートで運ばれた。
いつもなら再びカヌーで抗議に向かうのだが、風が北東から東に回り、波はいよいよ高い。
カヌーは断念し、抗議船で向かった。
現場についても、フロート越しに作業を見るしかなかった。
他のカヌーチームメンバーと、
海が刻一刻と締め切られていくのを見ていた。
船は時おり上下に大きく揺さぶられた。
みな無言だった。
凝視するしかなかった。
言葉になんかならない。
14年前ボーリング櫓を阻止した時からカヌーを漕いでいる女性のYさんも船上にいた。
彼女は、船べりの狭い通路に祈るように身体を小さく丸め、うずくまっていた。
砕石が落とされる地響きのような音が
繰り返し聞こえてくる。
ミジュンの群れが波間を横切り、アジサシがあとを追って低く飛んでいった。
午後2時35分、
辺野古崎の護岸は閉め切られた。
僕たちは、この日の空を忘れない。
埋め立て撤回に向けて
これからがほんとの正念場です。
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海上大行動もあります。
8/4(土曜日)
8/17 (金曜日)
そしてこれ。
【8月集中行動のお知らせ】この海を、未来を守るため、しなやかにしたたかに。市民の力を結集し辺野古の海への土砂搬入を阻止しましょう!
— 【公式】辺野古ゲート前500人行動実行委員会 (@henoko500) July 10, 2018
🌈辺野古新基地建設阻止 ゲート前連続集中行動🌈
8月6日(月)~10日(金)、8月16日(木)~18日(土)
毎朝8時より、座り込もう! pic.twitter.com/WwMY1t46JW
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