止めよう!辺野古埋立て 共謀罪法案は廃案に!国会包囲と辺野古ゲート前で声をあげる

6月10日の

止めよう!辺野古埋立て 共謀罪法案は廃案に!国会大包囲と辺野古の連動集会。

今日の沖縄タイムス、見開きで特集です !
 

【写真特集:国会包囲】基地建設強行や「共謀罪」に懸念 登壇者が訴えたこと | 沖縄タイムス+プラス プレミアム | 沖縄タイムス+プラス【写真特集・沖縄タイムス:国会包囲】

基地建設強行や「共謀罪」に懸念 登壇者が訴えたこと

 

 【東京】国会周辺と名護市辺野古キャンプ・シュワブゲート前であった10日の大規模集会。登壇者は「辺野古新基地建設の問題と『共謀罪』の問題は一体だ」などと、「共謀罪」法案による辺野古での反対運動への影響に対し次々に懸念を示した。新基地建設や「共謀罪」法案を強硬に推し進める安倍政権にノーを突きつけた。

 

◆失う自由 回復困難

 山口薫氏(アムネスティ・インターナショナル日本キャンペーン部門ディレクター)

 不当に拘束された人の釈放を求め、表現の自由を守る運動をしている。沖縄平和運動センター山城博治議長が逮捕され不当な拘束を受けたときに、釈放に向け動いた。山城議長がスイス・ジュネーブで開かれる国連人権理事会で演説するときも協力したい。

 

 アムネスティのトルコ支部長が、携帯電話のアプリにテロ組織の名前が入ってたとして逮捕された。日本でも、人権活動に関わって逮捕される可能性がある。携帯でテロ組織を検索することは誰にでもできる。「共謀罪」法案は全ての人に関わる問題。人権団体として強く反対する。一度奪われた自由を回復するのが一番難しい。力を合わせて声を上げ、諦めずにがんばっていこう。

 

◆古里の土 使わせぬ

 湯浅一郎氏 辺野古土砂搬出反対全国連絡協顧問

 西日本から土砂とケーソンの搬出を止めることができれば、辺野古は埋め立てられない。搬出反対署名9万4千筆を政府に届けた。生物多様性の豊かな大浦湾を埋めるのは、国家戦略や地域戦略に反する。特定外来生物沖縄本島の生態系を破壊する恐れがある。

 

 搬出地でも採石に伴い自然が破壊されている。奄美大島では海に土砂が流入し、岩盤に泥がへばりつき、生物がみられなくなった。政府の矛盾を浮き彫りにしないといけない。

 

 辺野古の海は埋め立てるのではなく、ジュゴンやサンゴのための海洋保護区にすべきだ。一粒たりとも古里の土砂を戦争に使わせない。なんとしても西日本からの土砂搬出を阻止するために力を尽くしたい。

 

◆批判する自由奪われる

 稲嶺進氏 名護市

 キャンプ・シュワブのゲート前では、千日以上、座り込みが続いている。市民は非暴力で抗議を続けているのに、権力という暴力で排除され、救急車で運ばれる人が出ている。「共謀罪」の先取りも起きている。

 

 「共謀罪」が成立すると、全国民が監視され、反対の意思さえ示せない真っ暗な社会になる。批判する自由を含んだ表現の自由もつぶされる。異論を全く聞こうとしない安倍政権だが、米国には従順。「共謀罪」は廃案にし、辺野古の埋め立てはすぐにやめろ。沖縄は小さな島でマイノリティーだけど、負けない。

 

◆大同団結 未来つくろう

 安次富浩氏(ヘリ基地反対協共同代表)

 辺野古ではいまK9護岸の工事が進められている。政府ができるのはそこだけだ。なぜなら名護市長や沖縄県知事の許可を得て手続きをしないと計画は進まない。政府の思うようにはいかない。

 

 言葉でごまかすのが安倍政権。名護市安部にオスプレイが落ちても安倍政権は不時着や大破と言う。全国で辺野古新基地建設反対、「共謀罪」廃案、戦争法や原発をやめさせるなど大同団結して安倍政権を倒そう。沖縄の未来は永田町や霞が関に委ねるつもりはない。日本の未来は国民がつくる闘いを一緒にしよう。

 

◆「沖縄の闘いに連帯を」関係国会議員呼び掛け

 10日の国会周辺や辺野古での集会には、沖縄関係の国会議員も参加した。

 

 首相官邸前で玉城デニー衆院議員(自由)は「多くの国民が新たな基地は認められない、米軍が居座り続けることに抵抗していると示せば、米国に日米安保が揺らぐと危機感を持たせることができる」と訴えた。照屋寛徳衆院議員(社民)は「辺野古は間違いなく戦争する巨大な基地になる。沖縄に同情はいらない。ウチナーの闘いに、全国や国際社会で連帯をしてほしい」と呼び掛けた。

 

 国会正門前では、糸数慶子参院議員(沖縄の風が「安倍政権は(辺野古の判決後)なにかにつけ法治国家や民主主義と言う。県民や国民の声が届かない政治は何か。共謀罪廃案に追い込む」と宣言した。

 

 キャンプ・シュワブゲート前では伊波洋一参院議員(沖縄の風共謀罪に関し「国に歯向かう市民を弾圧するのが狙いで、基地に反対する市民は捕まえろと言わんばかりの法律だ」と問題視。「沖縄で声を上げる意味は大きい」として廃案に向け闘う姿勢を示した。

 
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「共謀罪」辺野古に直結と危機感 国会包囲 「負けない方法は…勝つまで諦めないこと」 | 沖縄タイムス+プラス プレミアム | 沖縄タイムス+プラス

【東京】真夏のような陽光の下、「人間の鎖」が国会議事堂をぐるりと囲んだ。国会周辺には10日、辺野古新基地建設と「共謀罪」法案に反対する1万8千人(主催者発表)が結集。「沖縄は負けない」「決して諦めない」。登壇者の訴えと、それに呼応する参加者の掛け声が東京の空に響いた。名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前でも同日、集会があり、市民ら1800人(主催者発表)が国会包囲行動と連帯した。連帯集会は全国各地で行われた。

 

 集会が始まる直前の午後1時45分、都心で気温30・6度を観測。参加者らは噴き出す汗をぬぐいながら、「辺野古埋め立てNO 土地と海を奪うな」と書かれたボードを頭上に掲げた。

 

 国会を囲むように4カ所のステージが設けられ、登壇者は順番に演説。門が閉ざされ議事堂の周りは警視庁機動隊の車両がずらりと並んだ。

 

 稲嶺進名護市は、「負けない方法は勝つまでずっと諦めない」と書かれたピンク色のTシャツを着て登場。「戦後72年、沖縄は虐げられた中で生活し、闘う方法を知っている。諦めないことが群衆の力だ」と話すと拍手が湧いた。

 

 公務員の島袋史弘さん(43)=東京都=は、母・峯子さん(73)、長男颯太さん(13)と参加した。自身は東京で生まれ育ったが、峯子さんが読谷村出身。「共謀罪が成立すると、辺野古などの反対運動に参加する気持ちもそがれるのではないか」と危機感を募らせる。颯太さんも「民主主義じゃなくなってしまう」と不安そうに話した。

 

 首相官邸前では、「月桃の花」歌舞団のメンバーがエイサーを踊った。鈴木誠さん(54)=同=は「沖縄で起きている事実を多くの人に伝えることからやっていきたい」。イラストレーターの広浜綾子さん(46)=横浜市=は、労働組合の研修で、名護市辺野古や東村高江周辺を訪れたことがある。「辺野古のようなきれいな海に基地を造るなんて考えられない。(東京MXテレビの)『ニュース女子』のようなでたらめが広がるのはおかしい」と憤った。