辺野古の空の下で・・・ 一番卑怯で悪質なのは、県民同士を分断させる国のやり方

ずっと書こうかどうか迷ってたこと。


辺野古でダンプを直接止めるために小さいゲートに向かっていたら、若い沖縄県警の子が無線でやり取りをしながら後ろをついてきた。

『機動隊、呼んだの?』

『…一応、報告はしないといかんからね。』

『同じ県民なのに、何でこんな事しなきゃいけないんだろって思わん?』

『うん…それは色々考える時も…あるよ』

『標的の島風かたか観た?』

『あぁ、三上さん…の映画?まだ観てない。前のは観たけど。』

『!!!三上さんのって知ってるんだ。今、まだって言ったよね!もうあと2回しかやらないから、必ず観て』

『仕事休めるか分からんから… でも歴史とかもちゃんと勉強しなきゃいかんかもしれんね… 』

そんな会話をした。

別に彼を擁護するつもりもない。

あの日の機動隊員の中にはめっちゃイキって、わざと何度もドツいて来る奴も何人かいたし、乱暴にフェンスに叩きつけられたりもした。

ほんの数分の間、トラックを止める事に成功して駆け付けた機動隊に排除された後、仲良しのおじいと私の危なっかしい抗議の仕方について、彼はすごく怒っていたし、焦っていた様だった。機動隊員がいなくなってから、メインゲートに向かってトボトボ歩く私達二人にキレ気味でずっと話しかけてきた。

 

『いいよ!別に抗議するのはいい!だけど道には飛び出さんで!本当に危ないから。トラック止まれなくて突っ込んで来て轢かれたらどうする?そんなの本当に見たくないよ!怪我したらどうするの?』

『怪我したって構わん』と言うおじぃと私に『抗議のやり方を考えてって言ってる。止まったダンプの間に入って抗議すれば良いさー。走ってる車の前には出ないで。』と、

子供のような孫のような彼に、それはもうしつこく何度も何度も説教された。

風かたかで博治さんと県警の会話でも見られた様に、お互い敵味方ではあるけれど、同じ県民同士の不思議な絆の様な関係には私達県外の人間には入り込めない何かがある。
今回の辺野古でも思ったし、2月の高江でも説得に応じて帰ってくれた工事関係者の人達を見て感じた。

 

自分のやっている仕事に対して疑問や憤りを感じている人も少なからずいる。

確かにまた命令が下れば、力で捩じ伏せるだろう。でも一番卑怯で悪質なのは、県民同士を分断させる国のやり方だ。福島だって同じこと。

 

そして、それを支えてしまっているのが本土に住む無関心な日本人だ。国防のために沖縄に基地があるのは仕方がないと、本気で考える事もせずに見ないふりをする。戦後70年もたっているのに、ずっとアメリカに支配され続けている事を疑問にも持たずに、直接自分の生活に影響がなければ声をあげない。自分のこどもが徴兵されたり、戦争になるまで気付かない?

今、沖縄で闘っているお年寄り達は、自分が生きているうちに基地がなくなるとは思っていない…そんな話を聞いたけど、私は皆が生きているうちに何としても基地を撤退させたい。そして良かったねと安心してもらいたい。そう思ってる人はたくさんいる。確かにそれは簡単な事じゃないけど、共謀罪もそうだし、原発だってそう。

声をあげないのは賛成してるのと同じことだ。どうか、嘘に惑わされないで自分の頭と心で考えてほしい。自戒もこめて…

 

(寄稿 Yuna Moriguchi)

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