辺野古ゲート、機動隊によって強制排除された浄土真宗の僧侶に、こんなことは「したくない」と素直に語る沖縄の若い機動隊員
辺野古ゲート前に本土から浄土真宗の僧侶の方たちがきてくださいました !
この世の苦しみから目をそらさない、この世の人々の苦しみに寄り添う力強い宗教者たちの姿は、私たちにも勇気を与えてくださいます。
座り込みしてくださった僧侶の方の FB から。
12時前、いよいよ。私は布袍・輪袈裟で引き抜かれ、しばし隔離。中には乱暴な機動隊員もいて、小競り合いも。隔離係の機動隊員に「こんなことはしたくないだろう」と一人が問いかけると、素直に「したくない」と。沖縄出身の機動隊員だった。
ユダヤ教・キリスト教・イスラーム教の聖典でもあるヘブライ聖書には「汝、殺してはならない」という戒律が刻まれていますが、
仏教の最も古い経のひとつ、『法句経』(ダンマパダ) にも、釈迦の言葉として、徹底した非暴力、不殺生 (アサーンヒ) の思想が記録されています。
すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。己が身をひきくらべて、殺してはならぬ、殺さしめてはならぬ。(法句経129偈)
すべての者は暴力におびえる。すべての(生きもの)にとって生命は愛(いと)しい。己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。(法句経130偈)
こう書かれているそうです。
自分が誰かを殺すようなことがあってはいけない、それだけではなく、他人に誰かを殺させるようなことを強いてもいけない。それが非暴力と不殺生の哲学。
だから、自分は法要しながら、他人に他人を殺すことを強いる基地建設など、肯定できるわけもないことです。
時を同じく、12月には、アメリカの退役軍人の方々も辺野古ゲートの座り込みのためにきてくださっていました。
沖縄の基地に駐屯し、戦地へと旅立っていった無数の兵士たち、一人一人の苦しみは、また同じ沖縄の苦しみでもあります。
「ずっと謝りたかった」元米兵が沖縄訪問 奪われた土地の歴史知る
2017年12月25日 11:31
名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブゲート前。今月中旬、新基地建設に抗議して座り込む市民を前に、元米海兵隊員のマイク・ヘインズさん(41)は涙目でゆっくりと膝を折り、こうべを垂れた。「沖縄の平和をむしばんだことを謝罪したい」。向かいの女性がその手を握ると、市民から拍手が起こった。ヘインズさんは「米軍がどれだけ沖縄を利用していたかを知り、ずっと謝りたかった」と話した。(北部報道部・又吉嘉例)
ジョージア州出身のヘインズさんは海兵隊入隊後の1995年、19歳で初の海外赴任地として沖縄のキャンプ・フォスターに配属され、通信員を務めた。
2004年にはイラク戦争に参戦。誤った情報を基に民家の破壊を続けた。泣き叫ぶ女性や子ども。退役後は、戦争の記憶に苦しんだ。「死と苦痛と破壊に満ちた世界。軍隊を辞めても一般社会に溶け込めない。ストレスから多くの人が自殺した」と声を落とす。
その後、米退役軍人らでつくる平和団体ベテランズ・フォー・ピース(VFP)に参加。駐留時には意識しなかった「沖縄」を知る。「ベトナム戦争やイラク戦争への出撃地となり、『加害の地』として使われた。しかも、米軍基地は県民から武力で奪った土地でもあった」
VFPとしての来県は3回目だが、謝罪は初めて。ヘインズさんは「今度こそ人の役に立つ仕事をしているという実感がある。人は正しいことをしようと思ったとき、やってしまったことを謝らなくてはならない」と口を結んだ。
現在はカリフォルニア州で、農業を通した退役軍人の心のケアに携わる。「ソーシャルメディアなどを通し、沖縄や辺野古の現状を伝えたい」と前を向く。
私は時々米軍準機関紙の Stars and Stripes も読んでいますが、時々 PTSD や枯れ葉剤 (Agent Orange) に関連する記事のコメント欄には、たくさんの退役軍人の人たちの苦しみが書き連ねてあり、身もふたがれる思いです。
僧侶の方たちから、米国退役軍人の方たちまで、みんなが集う、この辺野古ゲートから、ほんとうのこの世界の平和の願いが形になりますように。
そして、
「こんなことは本当はしたくない」と語る若いうちなーの機動隊員たちに、うちなーの年寄りたちを強制排除させ、沖縄の基地建設に加担させる、長期にわたってこんなつらい仕事を押しつける安倍政権がはやくなくなりますように。
こころから願いながら。
2017年、クリスマスの夜に。